会の紹介
2023-2024年度代表挨拶
日本畜産学会若手企画委員会
代表 渡邊 源哉
2023-2024年度の(公社)日本畜産学会若手企画委員会代表を拝命いたしました、農研機構畜産研究部門の渡邊源哉と申します。当委員会は「研究分野や所属の壁を越えて若手研究者のネットワークを構築し、若手研究者の切磋琢磨により、個の力の向上に貢献すること」を目的として、2005年度に立ち上げられました。私も当委員会の代表として、立ち上げ当初の目的に少しでも近づけるよう、力を尽くしてまいります。
さて、ここ数年間、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックと5類への分類変更、ウクライナでの戦争とそれに伴う食料・エネルギー危機、インフレによる資材の高騰に異常気象と、世界を取り巻く状況は目まぐるしく変化しています。畜産分野も、こうした世界情勢の影響を色濃く受けており、特に記録的な飼料・資材・エネルギー価格の高騰は、畜産経営を現在進行形で圧迫しております。当委員会においても、若手研究者が畜産現場の状況を知る機会が少ないとの問題意識があり、2023年度の131回大会のランチョンセミナーでは畜産現場をよく知る先生方に、畜産業を取り巻く現状についてご講演いただきました。また、サイエンスナイトでは、サイエンスコミュニケーターの先生を講師としてお呼びして体験学習を行い、参加者のみなさまに畜産業を取り巻く様々な問題に対して、自分自身の研究や専門性を用いてどのような解決策が提案できそうか考え、発信してもらい、新たな視点や今後の研究につながるような交流会を実施しました。
私たち日本畜産学会若手企画委員会は、今後も、学部生、大学院生、ポスドク、大学教員、公的機関、民間企業など、立場や所属を問わない幅広い年代の研究者を対象として、研究生活のお役に立てるような企画を行ってまいります。当委員会のイベントは堅苦しくなく、楽しく活動しています。初めての方もお気軽にご参加ください。また、若手企画委員会のホームページには委員一人ひとりが研究者になるまでの道筋や研究紹介、日常生活や悩み、夢など赤裸々に語られたコラムも掲載しています。研究の道に進むか悩んでいる学生さんや、すでに研究の道を歩んでおられる若手研究者のみなさんにとっても、キャリアパスを考える助けになると思います。当委員会の委員一同、一つ一つの活動に真摯に取り組み、若手研究者を元気に盛り上げてまいります。
最後に、若手企画委員会の活動は、財団法人旗影会のご支援により成立しております。この場を借りてお礼を申し上げます。