シンポジウム

応用動物行動学会・日本家畜管理学会 共催シンポジウム(2015春・宇都宮大)

「野生鳥獣の行動を科学する」

開催日時:
2015年3月27日(金) 14:30〜16:30
開催場所:
宇都宮大学 1号館 3101教室
講演1:
「野生動物の素顔を探り、人と動物の軋轢を考える行動研究」
演者2:
江口 祐輔(近畿中国四国農業研究センター)
講演2:
「カラス研究─行動、生態、解剖、応用─」
演者2:
杉田 昭栄(宇都宮大学農学部)
世話人:
塚原 直樹 (総研大)、新村 毅 (基生研)、佐藤 祐介(宇大)、福森 理加 (宇大)

「野生鳥獣の行動を科学する」と題したシンポジウムを、日本畜産学会若手企画委員会・応用動物行動学会・日本家畜管理学会の3学会で共催し、約70名の方々に来場頂くことができました。野生鳥獣を研究対象とし、第一線で活躍されている2名の先生に、対象動物の行動を中心とした研究について講演頂きました。演者の先生には、現在の研究テーマを選んだきっかけやテーマ選びの重要性など、若手研究者へのメッセージを含んだ講演をして頂きました。

演者の情熱溢れる講演に、若手研究者は胸を熱くしたに違いないと思っています。基礎研究を基に、「農家の笑顔」というゴールに向けて応用していく一連の研究成果は、応用研究の素晴らしさを感じさせるには十分すぎるものであり、鳥獣害対策の重要性を改めて認識させるものでありました。Nature・Science・Cellといった、いわゆるトップジャーナルに掲載される基礎研究は、素晴らしい成果が多いのは間違いありません。しかし、雑誌のImpact factorに関わらず、応用研究にも人の心を動かすような素晴らしい成果は確かにあります。そういう意味では、今回のシンポジウムにあるような研究成果も、もっと高く評価されて然るべきであるように思います。少なくとも、本学会に若手研究者がより多く参画し、学会が発展して行くためには、今回の演者の先生のような、熱意溢れる研究成果が必須であることを信じて疑いません。

最後になりましたが、本シンポジウムの開催にあたり、ご尽力頂いた若手企画委員および関係者の皆様方に、心から感謝申し上げます。また、この企画をご快諾頂いた応用動物行動学会、日本家畜管理学会両学会長ならびに幹事の皆様、さらには、シンポジウムを成功に導いてくれた講演者と参加者の方々に、この場をお借りして厚く感謝申し上げます。

文 新村 毅 (基生研)

(1枚目から)満席となった聴衆の様子、ご講演中の江口先生、ご講演中の杉田先生

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