シンポジウム

第22回若手企画シンポジウム(Virtualサイエンスナイト)

「若手研究者への道しるべ ~私は研究者としてこんな研究・経験をしてきました~」

開催日時:
2021年3月29日(月)18:00〜20:00
開催場所:
Zoomを使用したオンライン開催(ライブ配信)
演者:
坂田 亮一 先生(麻布大学 名誉教授・日本食肉研究会 会長)
矢野 智樹 先生(大阪大学大学院医学研究科 助教)
世話人:
小宮佑介(北里大学)、鈴木裕(北海道大学)、川端二功(弘前大学)、原健士朗(東北大学)
協賛団体:
一般財団法人旗影会
参加者数:
47名

第22回の若手企画は、新型コロナウイルスの影響により中止となった前回京都大会のリベンジ企画として実施しました。Virtualサイエンスナイトシンポジウムと称し、「若手研究者への道しるべ ~私は研究者としてこんな研究・経験をしてきました~」というテーマで開催しました。第一線で活躍されている若手とベテラン2名の研究者を招き、研究紹介とともに、悩み多き学生・若手研究者の皆さんへ今後の研究の進め方やキャリアパスの参考となるようにと、本セミナーを企画しました。シンポジウムの形式はzoomを使用し、講師の先生方にはライブで講演していただき、その間チャット機能で参加者が自由に質問を記入できるようにしました。講演後には投稿された質問を基に、演者の先生方を交え総合討論を行いました。

まず、坂田亮一先生に「若手研究者に送る老師からのメッセージ-過去から未来へ、闘魂は続く-」の演題で講演していただきました。軽快な猪木のテーマソングで登場され、懐かしい白黒写真時代の思い出話に始まり、食肉加工学での研究者人生や豊富な海外でのご経験を通じて得られた教訓に関してお話しいただきました。随所で司会者との掛け合いもあり、和やかな雰囲気で講演は進みました。特に印象深かったのは、学生に夢を与えるような研究をする、畜産学に誇りを持つ、というメッセージでした。長年の畜産学分野でこれを体現し続けてこられた坂田先生のお話は参加者の多くに活力と勇気を与えたのではないでしょうか。

続いて、矢野智樹先生から「研究人生中間地点における"これまでの視点"と"これからの視点"」の演題で講演していただきました。矢野先生からはこれまでの細胞接着に関する研究内容を例に、研究テーマの設定の仕方や研究の進め方を中心にお話していただきました。その中でも、議論を重ねることで研究を練り上げていくことの重要性、自分自身が感じる面白さを大事にしつつ科学的な重要性も考慮してテーマを絞る、など基礎研究ならではの考え方や研究者としてのあるべき姿をお示しいただき、大変参考になりました。

総合討論では、参加者からたくさんの質問・意見が寄せられました。留学に関すること、グラント獲得のコツなど若手研究者が直面しているであろう悩みについて、演者の先生方から丁寧なアドバイス・ご意見をいただくことができました。想像以上の盛り上がりを得ることができ、企画した身として冥利に尽きる思いです。また、このディスカッションで得られた質問や意見の内容は次回の若手企画の企画案として有用となったのではないでしょうか。

最後に若手企画の代表である川端先生より閉会の言葉をいただき、結びとなりました。本会の開催にあたり協賛して頂きました一般財団法人旗影会、ご講演いただいた坂田亮一先生、矢野智樹先生、場を盛り上げていただいた参加者の皆様、そして運営にご尽力頂いた若手企画委員の先生を含めた関係者の皆様に心から御礼申し上げます。

文 小宮 佑介(北里大学)、鈴木 裕(北海道大学)

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