シンポジウム

第14回若手企画シンポジウム(2015秋・酪農学園大)

ランチョンセミナー 若い力と北海道の風土(Food)が築く「食と畜産の未来 」

開催日時:
2015年9月11日 (金) 12:00〜13:30 (お昼休み)
開催場所:
酪農学園大学 C4号館 101教室(VIII会場)
講演1:
「北海道の風土から生まれた牛肉加工技術を世界へ」
演者1:
坂田 智和(株式会社ホクビー オーストラリア法人)
講演2:
「土地の味がするチーズとは ~しあわせチーズ工房のめざすこと~」
演者2:
本間 幸雄(ありがとう牧場 しあわせチーズ工房)
世話人:
江草 愛(日獣大)、白石純一(日獣大)、早川 徹(帯畜大)、林 英明(酪農学園大)
協賛団体:
財団法人旗影会

若手企画シンポジウム(ランチョンセミナー)において、様々な分野のトップクラス研究者にお話をいただいてきましたが、今回は、身近でありながら、若手企画シンポジウムとして初となる『畜産加工食品分野』の最前線で活躍する方を講演者にお迎えしました。そして、畜産界の「今」現場で何が起きているのか、現在抱えている食の問題や課題と未来への可能性についてご講演いただきました。セミナー参加者は120名を越え、酪農学園大学から提供いただいた牛乳やバター、道内で生産されたトウキビやジャガイモとともにセミナー会場内は活気に溢れた雰囲気となりました。

「食と畜産の抱える問題と今後の展望について」石下真人先生(酪農学園大学, 農食環境学群, 教授)に俯瞰的にご解説いただき、道内の企業「(株)ホクビー」の坂田智和氏に、肉製品のサイエンス(過去・現在・未来)として、赤身の多い肉に脂肪をインジェクションすることで「さし」を作る技術の紹介や開発の経緯と近年の「赤身人気」など食の変化にどのように対応するのか、将来の展望をお話いただきました。そして、本間幸雄氏(ありがとう牧場, しあわせチーズ工房)には、若手チーズ職人として乳製品にかける情熱と酪農の現場について、ご自身のビジョンに対する取り組み、熱意についてお話いただきました。講演中は双方向型(聴講者参加型)講演を実現するため、講演内容に関する食材を用いて、「官能評価(味・香り・食感)」体験を取り入れました。この際に用いたクリッカーシステムは、会場の意見を素早く集計し、フィードバックすることができることから、ランチョンセミナー参加者全員で情報を共有することができました。

今回は地元、北海道の食品企業の方と実力派の若手乳製品職人に「食と畜産の未来」についてご講演いただきましたが、若い世代が畜産業界で活躍する姿に参加者が自身の未来を重ね、今後の畜産に貢献する人材の開発に繋げることが期待されます。

最後になりましたが、本シンポジウムの開催にあたり、協賛頂いた財団法人旗影会、ご尽力頂いた若手企画委員および関係者の皆様方に、心から感謝申し上げます。

文 白石 純一(日獣大)

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