シンポジウム
第11回若手企画シンポジウム(2013秋・新潟大)
第1部(ランチョンセミナー)
「投稿論文が受理されるまでの注意点:編集者からの視点で」
- 開催日時:
- 2013年9月9日(月)12:00〜13:00
- 開催場所:
- 新潟大学 五十嵐キャンパス 総合教育研究棟B255講義室(第Ⅳ会場)
- 演者:
- 柏崎 直巳(麻布大、Animal Science Journal 編集委員長)
- 世話人:
- 佐藤 祐介(宇都宮大)、福森 理加(畜草研)、高橋 秀之(九州大)、山城 秀昭(新潟大)
- 協賛団体:
- Wiley-Blackwell
平成25年9月9日、新潟大学にて開催されました畜産学会第117回大会若手企画シンポジウムでは、「投稿論文が受理されるまでの注意点:編集者からの視点で」と題したランチョンセミナーについて、柏崎直巳先生(麻布大学獣医学部教授、日本畜産学会機関誌編集委員長)にご講演いただきました。約100名の参加者の皆様にご来場いただき、大盛況となりました。
講演前半は、主に、これから論文を作成・投稿する予定の大学院生、若手研究者を対象とした、論文の書き方や受理されるまでの流れ・コツなどについて、丁寧にご解説いただきました。講演後半は、Animal Science Journal のインパクトファクターが、今年遂に1を上回ったこと(1.037 : 2012)についてのご報告、近年 Animal Science Journal および日本畜産学会報に投稿された論文数の推移等について、普段知ることができない、編集者のみぞ知る貴重なデータをご教示していただきました。
また、講演の最後には、「編集長への質問」のコーナーを設けて、参加者から事前に集めていた質問に対し、柏崎先生に直々にお答えいただきました。講演は全体を通して、柏崎先生のテンポのよい軽快なトークとシンプルなスライドで構成されており、非常に理解しやすく工夫されたものでした。本ランチョンセミナーでは、投稿者が論文投稿時に抱く疑問に対し、編集長が直々に答えるという意味で、大変貴重な場になったと思います。
最後になりましたが、本シンポジウムの開催にあたり、ご協賛いただきました Wiley-Blackwell 社様、ご協力・尽力いただきました関係者の皆様方に、心より御礼申し上げます。
文 佐藤 祐介(宇都宮大)
第2部
「女性研究者としての生き方」
- 開催日時:
- 2013年9月9日(月)15:15〜16:15
- 開催場所:
- 新潟大学 五十嵐キャンパス 総合教育研究棟B255講義室(第Ⅳ会場)
- 演者1:
- 前島 裕子(自治医大)
- 講演1:
- 「女性研究者にとって大切だと思う5つのこと」
- 演者2:
- 間 陽子(理研)
- 講演2:
- 「女性研究者の個性と使命」
- 世話人:
- 佐藤 祐介(宇都宮大)、福森 理加(畜草研)、高橋 秀之(九州大)、山城 秀昭(新潟大)
平成25年9月9日、新潟大会1日目に開催された第11回若手企画シンポジウム(2部)では、「女性研究者としての生き方」をテーマに、2名の先生方にご講演いただきました。自治医科大学医学部生理学講座の前島裕子先生には、「女性研究者にとって大切だと思う5つのこと」と題してお話していただきました。前島先生は①感謝②体力③執念④身なり⑤ポジティブ思考の5つの事を心がけていらっしゃるそうで、ユーモアたっぷりにお話される姿からは、研究室やゼミの楽しい風景を想像することができました。ハードワークの多い研究生活の中で、そのような雰囲気を作り出すことのできる前島先生のお人柄に大きな感銘をうけました。続いて、理化学研究所分子ウイルス学特別研究ユニットの間陽子先生には、「女性研究者の個性と使命」と題してお話していただきました。間先生は、「使命感」をもって研究に取り組むこと、異分野研究に触れ、それらを自身の研究に積極的に取り入れることの重要性などについてご教示いただき、研究に注ぐ強いエネルギーを感じました。
本シンポジウムでは、畜産学あるいは獣医学の分野出身でご活躍されている女性研究者の先生方からお話しを伺うことができました。どちらの先生も、自身が女性だからと言い訳をする姿は全く感じられず、女性としてのパワフルさを活かして研究に取り組んでいらっしゃるように感じました。会場には、女性研究者、大学生および大学院生に多数ご参加頂きましたが、先生方のご講演が良い刺激になったのではないかと感じております。
本シンポジウムの開催にあたり、ご協力・ご尽力いただきました方々に心よりお礼申し上げます。
文 福森 理加(畜草研)