サイエンスキャンプ
第2回日本畜産学会若手企画オンラインサイエンスキャンプ
「〜Animal Science Dialogue〜」
- 日時:
- 2025年3月11日(火) 9:00〜16:35
- 場所:
- オンライン開催
- 世話人:
- 吉田 悠太(茨城大)、渡邊 源哉(農研機構)、島元 紗希(鹿児島大)、池田 裕美(麻布大学)、徳武 優佳子(信州大)
来たる2025年3月11日に、第2回オンラインサイエンスキャンプを開催しました。今年度は、例年同様参加者どうしの熱くもsuggestfulな議論が盛り上がることを目指して、副題を〜Animal Science Dialogue〜と題し、年度末の時期にも多くの方にご参加いただけるようオンライン形式にて参加者を募りました。若手研究者や学生を対象に学会会員へ参加者の募集を行った結果、若手企画委員会のメンバーに加えて、大学教員、大学院生、及び公的研究機関の研究員など、計16名の応募がありました。
例年通り、未発表データを含む活発な議論を促進するため、参加者全員より秘密保持に関する誓約書へ署名を得て発表を行いました。発表内容は、栄養・飼養、育種・遺伝、繁殖・生殖工学、形態・生理、畜産物利用と多岐にわたりました。発表時間は一人当たり25分と長めに設定するとともに、コンセプチュアルな発表の奨励を目的として新たに15分の発表枠も設けました。特筆すべき点として、今回のサイエンスキャンプでは、昨年までのサイエンスキャンプで生まれたネットワークを基に、具体的な共同研究へと発展した事例や情報交換により研究が進展した事例について複数の発表がありました。サイエンスキャンプの開催目的の一つである若手研究者間の共同研究促進が実を結んだ成果といえます。
また、今回から新たに2つの試みを導入しました。一つは、外国人留学生の参加を積極的に募り、国際的な議論を促す英語セッションを設定しました。今回は、外国人留学生を含む3名が英語での発表を行い、いずれも英語での議論が持ち時間いっぱいとなるまで活発に行われ、当初の目的通り若手研究者の国際的な研究交流の一助となりました。もう一つは、「オンラインサイエンスキャンププレゼンテーションアワード」の創設です。本賞へのエントリー演題は、参加者全員が審査員となり、研究内容やプレゼンテーションの作り方、質疑応答など複数項目について採点を行いました。結果として、日本語の演題から、山口県農林総合技術センターの村田翔平氏、英語の演題から九州大学の西野大地氏がそれぞれ受賞者に決定しました。非常にハイレベルな競争となり、本アワードが研究の深化の一助となることを期待しています。
最後になりますが、多忙な年度末の時期にもかかわらずご参加いただいた全ての皆様に、心より御礼申し上げます。
文:吉田 悠太(茨城大)

図1. 本サイエンスキャンプ登壇者の面々(掲載許可済み)