サイエンスキャンプ

第1回日本畜産学会若手企画オンラインサイエンスキャンプ

「若手が切り拓くアニマルサイエンスの最前線」

日時:
2024年3月21日(木) 9:00〜17:35
場所:
オンライン開催
世話人:
吉田 悠太(茨城大)、渡邊 源哉(農研機構)、池田 裕美(麻布大学)、小川 伸一郎(京都大学)、澤戸 利衣(農研機構)

去る2024年3月21日に、第1回日本畜産学会若手企画オンラインサイエンスキャンプを開催しました。昨年度は、「第4回若手企画サイエンスキャンプ」と銘打って茨城大学にて対面形式で開催され、熱い議論が交わされて好評を博しました。今年度は、年度末の時期にも多くの方にご参加いただけるよう、コロナ禍で普及したオンライン形式に切り替えて参加者を募りました。例年通り、全参加者が研究発表を行うことを必須とし、若手研究者や学生を対象に学会会員へ参加者の募集を行いました。その結果、若手企画委員のメンバーに加えて、大学教員、大学院生、及び公的研究機関の研究員など、計16名の応募がありました。

未発表データを含めた活発な議論を促進するため、参加者全員に守秘義務同意書へ署名してもらいました。発表内容は多岐に渡り、日本畜産学会本大会と同様の研究分野 (栄養・飼料、育種・遺伝、繁殖・生殖工学、形態・生理、畜産物利用、及び管理・環境)が網羅されていました。発表の持ち時間は、今後の研究に向けたヒントを得ることや参加者同士の共同研究への発展を促すことを目指し、一人当たり25分と長めに設定しました。しかし、当日の議論は発表時間を超えて白熱し、25分に収まらない発表がいくつもありました。時間調整のために長めに確保していた休憩時間も使い切り、最終的にイベント終了時間が20分以上超過するなど、日本畜産学会の本大会での7〜10分間の学会発表では、時間の制約上困難な深い議論ができました。クローズドな場だからこそ可能であった濃密な時間の中で、参加者同士の共同研究の光景が思い浮かぶような議論も複数見られたことから、若手研究者間で議論を深め、共同研究を奨励する本シンポジウムの開催意義は十分に果たされたと考えています。

今回はオンライン開催の利点を生かし、全国から参加者を集めることができ、海外の研究機関に所属する参加者に発表いただき議論することができました。一方で、サイエンスキャンプの本領である対面での密な交流も異なった魅力に溢れるため、次回は例年通り対面開催も検討したいと考えています。

最後になりますが、多忙な年度末の時期にもかかわらずご参加いただいた全ての参加者の皆様に心より御礼申し上げます。

文:吉田 悠太(茨城大)

図1. 本サイエンスキャンプ登壇者の面々(掲載許可済み)

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