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日本畜産学会紹介



理事長就任にあたって


小泉 聖一

 2015年3月28日に開催されました通常総会で2015・2016年度の役員が選出され,引き続いて開催されました理事会におきまして理事長を拝命いたしました. これからの2年間,畜産学会のさらなる発展のために,全力を尽くしてまいりたいと存じますので,何卒よろしくお願い申し上げます.
 本学会は,畜産に関する学術研究の発表,情報の交換の場としてその進歩普及を図り,もって学術,文化の発展に寄与することを目的としておりますが, 2012年10月の公益法人化に伴い,より一層社会との結びつきを深めていくべく,諸方策を遂行してまいりました.今後も,この理念のもとに本学会の事業を より充実したものにしていきたいと考えております.
 現在,畜産物需要の停滞,自給率の低迷,家畜飼養頭羽数・農家数の減少,TPP交渉の難航,感染症の脅威など,わが国の畜産を取り巻く状況は非常に 厳しいものがあります.このような状況を打開するためには,非常に広範な領域を網羅する我々の学問領域において,創造性に富んだ多様化,高度化した 学術研究を推進していくことが,畜産学,畜産業のみならず,人類,動物,環境にとって極めて重要であり,公益法人として社会へ貢献する責務を果たすものと考えます.
 本学会の公益事業の内,出版事業では,英文機関誌でありますAnimal Science Journalにつきましては,会員各位のご努力によりまして,IF値も1.0を超えるようになり, 投稿数も増加の一途をたどり高い評価を得ております.2014年度は海外からの投稿数が総投稿数(654件)の80%を占めるまでになりました. 今後,国際誌としての評価をより高めるために,審査日数の短縮や増ページ化,海外の学会等での広報活動など,諸方策を進めてまいる所存であります.一方, 和文機関誌であります日本畜産学会報につきましては,一時期投稿数が減少傾向にありましたが,非会員の投稿料の無料化などにより増加に転じました. しかしながら,まだ充分な状態とは言えません.今後より一層の充実を図り,投稿しやすい機関誌とするための検討を続けてまいりたいと思います. 会員各位の更なる投稿をお願いいたします.
 現在本会の会員数は残念ながら漸減傾向にあります.会員数増加のために,今後様々な方策を検討していく必要がありますが,特に若手研究者への対応は, 今後の本会の発展にとって極めて重要であると考えております.そのためには,従来から実施されている学会大会時の優秀発表賞の表彰,若手企画シンポジウムなど をより一層充実させていくとともに,学生会員や若手研究者の参加費,交流会費の見直し,さらには新たな表彰の策定などを模索していきたいと考えております.
 また,今期の大きな事業としましては,2016年の8月に九州大学,九州産業大学のご協力により第17回アジア・大洋州畜産学会議(17th AAAP)を開催することが 決定しており,現在組織委員会のもと鋭意準備を進めているところであります.本会議の開催は,近年の経済成長に伴って,家畜飼養が急速に進展しているアジア, 大洋州諸国に対するわが国の畜産技術の移転,支援や日本の研究者と参加各国の研究者,畜産関係者とが交流を深める場として非常に重要な機会であり, その成果はわが国のみならず,アジア・大洋州地域の畜産の発展に大きく資するものであり,ひいては人類の福祉にも寄与するものと期待しております. 本会議の開催によって,わが学会が国際的にも存在感を高めていけますよう努力してまいる所存であります.
 以上,本学会の更なる発展を目指して,一歩一歩着実に歩を進めてまいりたいと思っております.会員の皆様のさらなるご支援,ご協力のほど,よろしくお願い申し上げます.

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